ベストプラクティスレポート

問題を把握するだけではなく、解決&を目指したソリューション:
【調査結果をより深く活用】

ベストプラクティスレポートの狙い

"問題解決のヒント"を具体例で、見える形で示す。
だから、皆が「自分なりのやり方」を考える。
解決のヒントは、共有・蓄積してこそ、社内の財産に。

そもそも「ベストプラクティス(best practice)」とは、「ある結果を得るのに最も効率のよい技法、手法、プロセス、活動などのこと。最善慣行、最良慣行と訳されることもある」(ウィキペディアより)。

KFSの「ベストプラクティスレポート」とは、組織課題に対して、社員意識調査結果で判別した、各テーマ別に見た際に評価の高かった職場を追跡取材し、「ベストプラクティス=社内に推奨したい活動の具体的な事例」として、その職場の取り組みをレポート化し、全社に紹介する仕組みです。
社内に埋もれたノウハウを、うまく顕在化し、会社として共有資産にしていくことを狙いとしています。

「顧客満足の追及」、「多様性を尊重することで、新たなイノベーションを生み出す」、「社会にとって必要とされる会社に」・・・etc. etc.
会社として、組織として、「こうありたい姿」というのを言葉にするのは非常に重要です。
ただ、一社員として、例えば「多様性を尊重することで、新たなイノベーションを生み出す」ことを会社の"あるべき姿"として示された場合、"私"は、日々の会社生活の中で、具体的にはどういう行動を取ればよいのでしょうか?

  • ・一人ひとりの部下の個性を活かし、仕事の与え方にもっと工夫をすればいいの?
  • ・会議に、新人からベテランまでいろいろな人を参加させ、活発な意見が出るように促せばいいの?
  • ・それとも、今度、育児支援制度を活用して、産休から復帰した青木さんを、うまく仕事と育児の両立ができるように目配り・サポートすること?

どれも重要なことですが、こうした「考えるヒント」を提供することが非常に重要。

組織活性化診断(社員意識調査/従業員満足度調査)を通じて、あるべき姿の実現度や、実現すべき上で重要な項目、理想と現状のギャップから導き出す「●●が課題」「●●をすべき」ということはわかった後は、 具体的に何をするか、どう行動で示すかについて、より、一歩踏みこむことが必要です。

そこで重要となるのが、社員意識調査の運営事務局の役割。
各部門に自発的に考えてもらうことはもちろん大事ですが、社員意識調査の運営事務局として、社内をサポートする方法の1つが、「ベストプラクティスレポート」です。

「コンセプトや行動の意味の重要性は頭で理解しているんだけれど、具体的にどういう行動を取ればいいのか、よくわからない・・・」そんな社内の悩みを、解決していきましょう。

ベストプラクティスレポートとは?

「問題解決の仕方のヒント」を社内の具体例を通じて探る

他社の成功事例など、組織改革に有効な事例はたくさんあります。マネジメントレベルでの取り組み課題など、組織運営の方法論を他社の成功事例を参考にしていくことも重要でしょう。
しかし、ディズニーランドのキャスト(アルバイトの人たち)が、2011年3.11の東北大地震の際に、何万人ものゲストに対して行った危機管理と心のこもった対応が、ディズニーランド固有のストーリーであるように、会社のビジョン(あるべき姿)、ミッションを体現するストーリーは、他社からの借り物であっていいはずがありません。喩え、同じ「顧客満足の追及」という言葉であっても、自社の文脈の中でその言葉を紐解くと、どういった行動を示すのでしょうか?

大きな企業になるほど、目の届かない場所で、自社のビジョンを体現するような行動、組織運営の仕方の隠れたノウハウを持っている職場が多々あります。そんな職場にスポットライトを当てて、可視化する仕組みが「ベストプラクティスレポート」です。

職場単位での改善を考えた場合、自分の職場では問題となっているテーマなのに、確実に成果を上げている職場が同じ会社内にあること、また、同じ経営トップのもと、職場環境や制度など、働く条件を同じくする同じ会社内の身近な取り組み成功例のほうが、職場別の取り組みを考える上で参考になることが多く、自分の職場に当てはめて考えやすいといったメリットがあります。
「一般論より、具体論」です。

改善活動にアクセルをかけるための成功事例の紹介-それがベストプラクティスレポートです。

ベストプラクティスレポートとは?

ベストプラクティスレポートの効果

1.ビジョン、組織としての価値観の具体例での見える化・伝達

見えないビジョンは、ビジョンとは呼べない。美しい言葉より体現する行動

会社として、あるべき姿・ありたい姿を伝えるための、コミュニケーション方法の一手法として、
多様化する社員をまとめる軸として、会社のビジョンの重要性はますます高まっています。
「ベストプラクティスレポート」は、会社のビジョン、価値観を体現する具体的な行動を示し、どのような行動が、会社として、"好ましい"と考えている行動なのか、社員にとって目指すべき具体的な姿が目の前に浮かぶ形で伝えることを可能にするものです。

会社のビジョン、あるべき姿、行動指針など、経営トップの前に出ると、皆が理解している様子を示すのですが、実際、社員意識調査を実施してみると、社員一人ひとりの理解と、経営サイドの思い描いているイメージとの間に差異があることは珍しくありません。
この差を埋めるためには、「何が、望ましいベストプラクティスなのか?」を具体的に示すこと。
どんなに魅力的なビジョンであっても、それが実際の日々の業務の振る舞いの中に落とし込むとどのような行動になるのかがわからなければ、ビジョンが浸透しているとは言えません。
会社の方向性にあった働き方、行動とは何かを、実体を持ってイメージできる形で伝える手法が「ベストプラクティスレポート」です。


2.企業文化や社風を育む

仲間が語る"実際のストーリー"だからこそ、組織としての価値観を育む

会社の中には、外からの人間では気づかない、"暗黙知"と呼ばれるものがあります。
特に文章として明文化されているものではないけれど、「うちの職場だったら、こんな時、こんなふうにする」「そんな行動は、うちでは通用しない」といった行動の判断基準となっているものです。
良い職場には「良い暗黙知」が働いていますが、見ようとしないとそれは見えないし、なかなか語られることもありません。
「ベストプラクティスレポート」は、そんな企業文化や社風を育む"伝説や物語"、具体的に必要な組織運営のやり方、行動のノウハウを発掘、明文化し、組織内に「良い行動」を浸透させていく手法です。

あまりに高い場所に掲げられた抽象的な価値観はなかなか目に入りませんが、同じ社内の"仲間"が語る具体的な実例は、現実感があります。自分の職場でも取り入れるヒントとしての実践性の高さは、まず、社員一人ひとりが聞く耳を持ち、自分だったらどうするかを考える契機に繋がっていきます。

このように、「良い行動の基準」をそれぞれが咀嚼し、自分なりの応用方法を考えていくことこそ、良い企業文化、良い社風を育む土壌になっていくと考えます。


3."指示"ではなく、"気づき"が自発的な行動を促す

一人ひとりが自発的に考え、行動する気持ちこそが一番大事。社員を信じる

動機には、「外発的動機づけ」と、「内発的動機づけ」の2つがあります。
「外的動機づけ」とは、「他人に言われたからやる、やらないといけないからやる(義務、賞罰、強制など)」といった外部要因によって影響される「動機づけ」であり、一方、「内発的動機づけ」とは、「自分がやりたいからやる」と自分の内なる欲求によって、行動を起こしたいと考えることを指します。
「何かをやりなさい」と言われてやるのよりも、「やりたいからやる」という意識のもとに、行動を起こすことの方が、大きなパワーを持っているのは間違いありません。

「ベストプラクティスレポート」は、経営層からの命令、社員としての義務感のもとに組織をよくするための活動を考えたり、実施してもらうのではなく、この「内発的動機づけ」に着目し、ストーリーの提示という手法を通じて、「原理原則」を示すものです。
だからこそ、一人ひとりが自ら考える余地が大きく、自分なりに原理原則をどう応用していくか、個人の主体性を尊重しています。言ってみれば、社員の知恵を信じ、行動を促す手法です。
「人を動かす」ということは、データだけでなく、感情を理解することも必要な時があるのではないでしょうか。

ベストプラクティスレポート作成ステップ

あくまで社員意識調査の結果をもとに、会社にとっての「ベストプラクティス」を社員目線で探っていきます。
あなたの会社の物語は、あなたの会社の中にこそある。
良い会社には、その会社の理念やビジョン、行動規範を示す優れたストーリーがたくさんあります。
もっと具体論を社内に発信していきませんか?

詳細内容については、直接お問い合わせください。