この2つの絵が、同じ場所を描いているように見えますか?

1).出典;オルセー美術館

https://m.musee-orsay.fr/en/works/commentaire_id/dance-at-le-moulin-de-la-galette-7083.html

ムーラン・ド・ギャレット ルノワール

Dance at Le Moulin de la Galette
1876 Auguste Renoir

 

 

2).出典:グッゲンハイム美術館

https://www.guggenheim.org/artwork/3411

ムーランドギャレット ピカソ

Le Moulin de la Galette
1900 Pablo Picasso


 

1)は、ルノワールの代表作、「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」という作品。

ルノワールの代表作の1つなので、あまり絵に関心がない方も、どこかで見たことがある作品ではないでしょうか?

そして 2)は、ピカソの「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」です。

1)、2)ともに、同じパリのダンスホール、「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」を描いた作品です。

 

ずいぶん、印象が違いませんか?

 

まず、1)のルノワールの「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会 (Dance at Le Moulin de la Galette)」は、この作品を所蔵しているオルセー美術館の作品紹介のところにも、

”Renoir‘s main aim was to convey the vivacious and joyful atmosphere –(以下略)”

とあり、”ウキウキした、快活で楽しく喜びに満ちた雰囲気”が、こちらにも伝わってくるような作品です。

太陽のもとに、着飾って、おしゃべりして、踊って、楽しんで・・。

個人的に、ルノワール好きではありませんが、ルノワールらしい、「多幸感」の詰まった作品だと感じます。

 

その一方で、2)のピカソ、19歳の時の作品、「ムーラン・ド・ラ・ギャレット(Le Moulin de la Galette)」。

どちらかと言えば、ロートレックのムーラン・ルージュに近い印象。しかし、ロートレックのような、明るくからっとした猥雑さというより、よりウェットで、ソドムとゴモラ感が強調されている感じ。

私は、このピカソの作品がルノワールの描くムーラン・ド・ラ・ギャレットと同じ場所を描いていることに全く気が付かず、中野京子さんの本でこのことを知った際は、一種の衝撃でした。

 

このムーラン・ド・ラ・ギャレットの2枚の絵と同じように、同じ組織であっても、見る人の立場や場所(部署)によって、会社の見え方が全く異なるということは、とてもよくあることです。まあ、組織における「ムーラン・ド・ラ・ギャレット現象—-ルノワールvs.ピカソ対立現象」とでも名付けましょうか?


 

特に、この「ムーラン・ド・ラ・ギャレット現象」を感じるのは、 社員意識調査を組織の階層別に分析する際のこと。

 

1).会社の上層部が自分の会社や組織に思い描くのは、総じて、ルノワール的な世界

2).一方で、一部の一般社員(/一部の部署の社員)にとって見えているのは、ピカソが描くような世界

 

ある意味で、上層部の人がPositiveに会社を見ているのはよくあることですし、逆に、会社の経営層や上層部が、Positiveでなくては困るという一面もあるのですが、同じ会社なのに、階層別分析や、部署別分析の結果が、まるで、昼と夜、幸せと厭世のような対比の世界がデータから浮かび上がるということがよくあります。

 

自分自身の見え方と、自分の部下との見え方の違い、自分の部署と、他の部署との間で、組織や会社の見え方の違いがあるだろうなとは薄々は感じていても、どうしても、自分の見え方を前提に組織運営を考えてしまうのは、よくあること。

 

だからこそ、社員意識調査を行うメリットの第一義は、「自分の見え方が全てではなく、自分とは異なる見方をしている人が、社内にいるということに気づく」ということ

だと思います。

 

特に、

◆会社の経営層やマネジメントをする立場の人が、

◆自分が見えていると思っている姿が全てではなく、部署や役職・階層によって、こんなにも見え方が違うということに気がつくこと (意識ギャップ)

◆その意識ギャップについて、単なる直観ではなく、データとして計測された裏付けを持って事実(FACT)を正しく認識し、そこから、何をすべきかの議論を始めること

 

が、大事。

気づきがなければ、何をすべきかを考える機会が生まれず、正しい事実認識がなければ、やるべきことも的外れとなってしまいます。

 

 

ちなみに、仮称、”社員意識調査における「ムーラン・ド・ラ・ギャレット現象」”について、もう少し補足&要約すると、

1.描く人の違い:
人や立場による見え方の違い

2.視点・視座の違い(昼と夜の違い):
Positiveな面にフォーカスをするのか、Negativeな面にフォーカスをするかの違い

に加えて、

3.時間軸の違い

があります。

時間軸の違いについては、ルノワールの1)の作品は、1876年のもの、ピカソの2)の作品は、1900年のもの。つまり、24年の年月の違いは、実は無視できません。

 

種明かしというか、これを言えば身も蓋もありませんが、ルノワールの作品とピカソの作品の違いは、描く人の違いや視点・視座の違いというより、要は時間経過による変化ー事実そのものの変化を示しているだけなのかもしれません。

 

*だからこそ何が事実かを検証するためにも、社員意識調査は、”データ(FACT)に基づくもので、定量的な視点と定点観測が必要という戒めの意味をあるのですが・・・。

 

ただ、社員意識調査に当てはめて考えてみると、「会社の寿命30年説」という言葉にもあるように、はじめは、キラキラ、幸福感に包まれていた組織も、年月を重ねると、滓が積もって、かつての姿と大きく異なる場合がある、ということを考える上で、「3.時間軸の違い」は、定点観測の重要性という意味で大事だと考えます。

 

変化には、良い変化と悪い変化があります。

良い変化は喜ばしいことですが、その反対に、「かつての良かった日々が今日も続いているという勘違い」から、組織の変化に気づかずに、いつのまにか、取返しがつかなくなってしまった組織があることを、企業の栄枯盛衰の歴史が教えてくれています。

 

今は、アフターコロナ/ウィズコロナで、組織の在り方も大きく変化しつつある時です。

VUCA
-Volatility(変動性・不安定さ)、

-Uncertainty(不確実性・不確定さ)

-Complexity(複雑性)、

-Ambiguity(曖昧性・不明確さ)

な時代だと改めて感じる時。

 

こうした変化の中だからこそ、人事やマネジメントにおいてもタイムリーに、データドリブンで、会社の中で何が起こっているかを把握することが重要なのではないかと思います。

KFSの社員意識調査は、フォーマルな形で行う「正規版」のような形態だけでなく、パルスサーベイのような簡易版、1テーマに沿って少ない設問で実査から報告書作成までをタイムリーに行うテーマ調査も行っています。
改めてマネジメントツールとして、社員意識調査を役立てていただけたら幸いです。

弊社KFSの本サイト(https://workdynamics.jp)は、社員意識調査(組織活性化診断)を始めとする組織診断に関する情報に特化したサイトです。
その分、情報量が多く、情報が多くのページに分散しているため、ご不便をおかけてしていることもあると思います。
そのため、まず概括として、KFSの社員意識調査に関する特長・概括をお知りになりたい方のために、1ファイル完結型で「社員意識調査(別称:組織活性化診断/モチベーション調査/従業員満足度調査、ES調査など)」に関して取りまとめました。

こちらのページよりご覧いただけます。 興味を持ってご覧いただければ幸いです。

→「KFSの社員意識調査の特徴」

こちらのページにて、社員意識調査に関する「調査費用の考え方」をまとめました。

*社員意識調査とは、別称:従業員満足度調査/ES調査/組織活性化診断のことです。

ところで、皆さまの会社では、社員教育や研修に、年間どの程度の費用をかけていますでしょうか?

産労総合研究所の調べによると、一般的な企業の2015年度の年間教育・研修予算は、企業規模に応じて、

●従業員1,000人以上の企業:1億2,214万円/年
同300~999人:2,379万円/年
同 299人以下:655万円/年

とのこと。

調査全体では、年間一人当たり 47,170円との結果でした。

*2015年度 教育研修費用の実態調査(産労総合研究所調べ)

そう考えてみると、KFSの社員意識調査は、かなり、「オトク」なのではないかと思い、このページを書き起こしました。

なぜなら、KFSの社員意識調査は、数値で社内の意識を計測できることはもちろん、「T形アプローチ」を取っているため、管理職の方の支援ツールとしての使い方はもちろん、マネジメント教育・研修にも非常に有効な生きたツールだと考えるからです。

詳細はこちらのページからご覧ください。

→社員意識調査の費用について詳しく:「調査費用の考え方」

「残念な社員意識調査チェックリスト」に関連して、【もしかしたら、あなたの会社の「社員意識調査」、残念ですか?】と題した社員意識調査についてのアンケートを継続して実施することといたしました。

これは、企業の皆様の社員意識調査の課題を把握し、より、弊社からの提案力を高めることを狙いとしたものです。

ご協力のほど、お願い申し上げます。

アンケートの回答はこちらからお願いします。 →あなたの会社の社員意識調査についてのアンケート

 

「残念な社員意識調査」についてはこちら →「残念な社員意識調査(従業員満足度調査)」

「残念な社員意識調査(従業員満足度調査)」というタイトルで、社員意識調査(従業員満足度調査)において、残念な結果をもたらす15のチェックリストをまとめました。

 

社員意識調査の

「計画」→「実査」→「分析&報告書作成」→「結果の社内へのフィードバック」→「改善活動の計画・推進」

といった各ステップごとに、残念な結果を導いてしまう、残念な行動をまとめたものです。

興味のある方は、こちらのページをご覧ください。 →「残念な社員意識調査(従業員満足度調査)」

 

 

 

 

このたび、組織の活性化を「職場」を起点にサポートする、株式会社KFSのホームページを開設いたしました。
組織活性化診断(従業員満足度調査)、ダイバーシティマネジメント診断などの効果的なアプローチ手法について紹介しております。

弊社KFSはその社名に表されているように、企業の人事関連の担当者様に、組織活性化における成功の鍵(Key Factor for Success)を提供することを使命とする会社であり、今後とも皆様のお役にたてますよう、コンテンツの充実に努めてまいりますので、弊社ホームページをご活用いただけますようお願い申し上げます 。

KFS代表 大庭 敬一